認知症進行していく父の話

KOHRI嫁です。

私の父は82才です。

2年前に意識消失して入院、そして全身の検査をしてもらいました。

しかし、特に原因は分からず。

その時に肝臓に影があると言われ、直接肝臓に針を刺す肝生検という検査をしましたが、がんという結果は出ませんでした。

この検査は、何度かしないと結果が出ないことがあり、もう一度検査を勧められましたが、父は拒否しました。

『もう、死んでもええんや。思い残すことはない。生きててもしんどいしな。』

この言葉は本当の事だなと思いました。

ACP(アドバンスケアプラン)人生計画。

特に日本人は死に対して話し合うのが苦手です。

看護師として思うのはACPはとても大事で、残された家族が本人にとっての最優先の選択ができるからです。

人には簡単にACPは大事、話し合うといいとは言いますが、実際には自分の親にでも言いにくいことですね。

ましてや夫の親にはとても言いにくくまだ話し合えていないのが現状です。

しかし、肝生検の際、チャンスと思い、父に聞いてみました。

検査や治療で入院するのは嫌で、家で少しのお酒を飲んで過ごしたいとのことでした。もし、がんであった場合の行末、アルコール性肝硬変の行末は私自身知っていますので、アルコールだけは控えるようにして、家で過ごすということを選択しました。

そんな父はがんの症状はなく食欲もあり、結局お酒も飲みながら、過ごしております。

結果、あの時の選択で正解だったなぁと思っております。

しかし、この2年間で認知症が進んできました。

つい先日、私に『○○RIのお母さんは誰やったかなぁ』

と質問されました。私の顔も名前も分かるし、孫の顔も名前も分かるのですが、繋がりが分からないみたいです。

分からなくなって混乱していることがふえてきてるので、可哀想だなぁと思いますね。

仕事が忙しく、実家に行く回数は増やせなく、母に負担がかかっているようです。

父は耳も遠いので、大きな声で何度も何度も繰り返し説明しなければなりません。

母までくたばってはいけないので、そろそろ介護申請をして、デイケアにでも行ってもらうように手続きしようかなぁと考えています。

認知症の大人はプライドもあるし、新しく何かすることを嫌がります。

うちの父もきっと手こずると思いますが、さあて、どうなっていくのでしょうか。

今日の言いたかったことは、あんたのお母さん誰やったかなぁ…の質問がツボってしまったので、書きました。